バオバブと腸内フローラ

バオバブ

人間の腸の中には、100兆個以上の多種多様な細菌が住んでいる。一つ一つの細菌は小さいが、全てを合わせると、1.5-2kgの重さになるという。こうなると、他の臓器と同様、細菌はカラダの一部といっていいくらいの存在ということがわかる。顕微鏡で腸内を見ると、お花畑(フローラ flora)が群生しているように見えることから、腸内フローラと呼ばれている。

腸内細菌は生きているため、我々と同様、エネルギーを必要とする。そのエネルギーの主なものが、食物繊維である。腸内細菌の中でも特に、乳酸菌と、ビフィズス菌は、水溶性食物繊維が大好物で、水溶性食物繊維がエサとして入ってくると、活発に動き出し、消化吸収を助けてくれる。カラダの中で消化吸収がきちんとなされれば、食物から栄養ビタミンミネラルをよりカラダが吸収できるようになる。また、その分解の過程で、様々な物質、代謝物質を作り出す。この代謝物質は、血液に送られ、カラダ中に行き渡るが、この代謝物質が、人の健康に密接に関わっていることがわかってきた。

腸内細菌が作り出す物質は、いいものもあれば悪いものもある。腸内フローラがいい状態になれば、作り出す物質は人のカラダにとって有益なものばかりになる。細菌の研究によって、腸内フローラは、多様性が重要ということがわかってきた。色々なアクシデントが起こったときに、多種多様な腸内細菌が住んでいることで、様々なアクシデントに対応できるということだそう。

欧米で、腸内細菌、腸内フローラの重要性が近年活発に研究対象となってきていることがきっかけとなり、2014年にある研究者が、タンザニアに昔から住んでいる伝統的狩猟採集民族のHadza族の腸内環境を調査した。その結果、Hadza族の腸内細菌は、欧米人の平均的なものと比較して、40%も多様な腸内細菌がいることがわかった。このHadza族の主食の一つが、なんと、バオバブパウダーなのである。森の中に住む民族なので、動物、木の実などが主な栄養源で、我々のように、豊富な野菜、食べ物があるわけではないため、当然腸内フローラは我々よりもいい状態にないだろうと思いがちだが、バオバブパウダーが、彼らの腸内フローラをいい状態にしているのにかなりの役目を果たしていると考えられている。

昔から食べられてきた伝統食品は、その地域の人たちの健康に大きな役目を果たしているといえそうだ。(日本の納豆しかり)

参照元:https://www.nature.com/articles/ncomms4654

https://baobab-ak.com/%E9%A3%9F%E7%89%A9%E7%B9%8A%E7%B6%AD%E3%81%AE%E5%83%8D%E3%81%8D/

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